2008年4月23日水曜日

薬剤師国家試験発表まであと少し

薬剤師の仕事調剤業務  
調剤とは医師・歯科医師の処方箋に基づいて特定の患者用に指示された使用法にあうように薬を調製し、患者へ交付することです。
薬剤師は調剤の際、処方箋の記載を検討吟味し、患者が有効で安全な医療を受けられるように配慮します。
製剤業務  
病院内などで数種類の薬品を調製して薬をつくることです。
病院内で使用される消毒薬・特殊な薬・市販品がない薬などがつくられます。
患者さんの待ち時間短縮のために予め数種類の薬を混ぜてつくる場合、これを予製、あるいは予包といいます。
医薬品管理業務  
病院で使用される薬は用途の面から、調剤用・処置用・消毒用・検査診断用・血液類などに大別されます。また病院によっては医療用ガス類や衛生材料も扱うことがあります。
管理は在庫管理と品質管理があります。
薬は必要時に必要量が確保されなければなりません。
また薬は安全で有効な状態に保たれていなければなりません。
病院の経理面からも重要な業務です。

医薬品情報管理業務  
医薬品は薬と情報が一つになって初めて有効な医薬品となります。
薬が適正に使用されるために、薬剤師が薬の有効性・安全性などの情報を医療現場に提供することです。
最近の病院には薬の情報を収集・伝達のために「医薬品情報管理室」(DI室)が設置されております。この部屋には製薬会社の医薬品情報担当者(MR)が情報提供のために頻繁に出入りいたします。
また病院内のスタッフが利用するのはもちろんですが、患者さんが薬の情報を求めてお尋ねいただいてもかまいません。
注射業務 
注射薬は患者が薬を飲めない時、重症で即効性の効果を期待する時、薬の血中濃度を高濃度などの状態に保ちたい時に用いられます。また薬が経口で用いられた時に体内での吸収が悪い時、消化管では分解してしまう時、胃腸障害が引き起こされる時にも用いられます。
最近は注射処方箋を完備し、薬剤師が処方の内容を厳しく吟味した上で、患者に適正使用されるようになってきました。
病院により、1日分での取り揃えや1回分ずつセットしていくやり方があります。 
薬剤管理指導業務  
入院中の患者に用いられている薬をチェック管理(薬歴の作成管理)し、服薬指導(薬の説明)も行った上で、これらのことを記録保管することです。
服薬指導  
投薬や注射を受けている患者に薬物治療について説明することです。
患者が自己の健康や疾病・薬についての知識を得られます。
また薬の服用法や剤形が複雑で間違って薬を用いないためにも大切な業務です。複数の医療機関からの重複投与や町の薬局で買った薬や食品との相互作用などを明らかにする場合もあります。
TDMと医薬品試験研究業務  
薬は体内に入ると個人個人の病気や年齢、薬の種類、食事などにより血液中の濃度が大きく違います。
薬はほとんどが有効な治療効果を期待できる血中濃度が決まっています。
この濃度測定のことを「薬物モニタリング」(TDM)といいます。
TDMを行うことで、薬物中毒を防いだり、発作を未然に防ぐことが出来ます。
病院内で発生した薬が原因と思われる問題について基礎・応用の両面から検討します。
そして薬が効率良く効果を発揮しているか見定め、その結果を臨床の場に還元して行く業務です。

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